M17とNGC7293
なかなか天候に恵まれない日が続いていましたが、8/18は夕方には青空が広がりSCWの予測でも夜は雲がなさそうでした。月の出も22時過ぎということなので、久しぶりにDSOの撮影です。
夕方から久々に青空。SCWを見ても夜は期待できそう。しかも、2:00頃には木星の大赤斑が。
— R77-Maabow (@R77Maabow) 2022年8月18日
夜半までDSO撮影して最後に惑星撮影... が出来ればいいんだけど。 pic.twitter.com/1qXbEw1B7P
今回は、EVOGUIDE 50EDでM17と以前取り直ししようと思っていたNGC7293を撮影しました。
撮影結果
まずはM17です。
以前撮影したM16と比べると少し小振りですが、内部のウネウネは結構写っていると思います。
次にNGC7293です。
こちらは、前回1時間ほどの露光不足でザラザラな画像になったので、今回は2時間以上の露光時間をかけ更に前回撮影分も合わせてトータル3時間20分弱の露光時間となりました。
前回に比べると、ノイズもだいぶ減ってかなり良く写っていると思います。
NGC7293の前回との比較
前回の画像と並べたものが以下になります(左が前回、右が今回)。
3時間という今まであまりやったことがない露光時間をかけたので、もっと細かいところまで表現できていても… というのが正直なところです。ただ、そもそも焦点距離が短く追尾精度によるボケなどもある(もちろん画像処理の技術不足もある)ので、ここまで写れば十分なのかもしれません。
あと、処理をしていて気づいたのですが、撮影開始時点と終了時点で空の明るさがかなり違いました。下の画像は開始時点と終了時点のFitsファイルをASIFitsViewのヒストグラム設定を全く同じにして表示した画像(右が開始時点で左が終了時点)です。
撮影開終了時点のほうが月の高度が高いので影響は大きくなっているはずですが、撮影開始時点の方位がちょうど川崎~横浜方面の光害の影響を受ける方向だったのでそちらが大きく効いているのではないかと思います。もしかすると、光害の影響を避けてもう少し長めに露光すれば、もっと良く写るのかもしれません。そうすると被写体の高度が低くなってしまうので微妙なところですが、機会があれば試してみたいと思います。
惑星と月
NGC7293を撮影したあと、日付が変わって2:00を過ぎた後は木星、火星、月を撮影しました。この頃になると雲が出てしまい、雲間を縫った撮影になってしまいました。木星はそれなりの画像になったものの、火星と月はいまいちの結果になりました。一応撮影したので、載せておきます。
エウロパとイオも写っていました。イオはスタック時にAlignment Pointを打てない位置にあってボケていたので、40分ほど前に撮影した別の処理画像から取り出して合成しました。
火星は、以前と比べると視直径も少し大きくなってきました。眼視だともう少し模様も見えたのですが、かなり揺らいでいたのでこんなもんでしょう。
月はいつも全体を撮影するのですが、この日はカメラを取り換えるのが面倒だったので惑星撮影のセッティングのまま撮影しました。雲が通り過ぎて明るさが大きく変わるので、適正なゲインと露出にならず一部サチッってしまっています。またモザイク合成の境目もちょっとおかしいですが、記念撮影ということで一応仕上げました。
あと、惑星撮影と同じセッティングということで、木星、火星を同じ画面に合成してみました。
こうやって大きさを比べてみるのも面白いですね。