久しぶりの撮影
久しぶりに撮影を行いました。ここのところ天候に恵まれず、前回の撮影から1か月弱ぶりです。
M16
前回FMA135でM16とM17を撮影した際、短焦点ということもありM16の創造の柱あたりが今一つぼやけていたので、今度はEVOGUID 50EDで撮ろうと思っていました。因みに、EVOGUID50EDの焦点距離はカタログ上242mmとなっていますが、フラットナーを付けているのでもう少し長くなり、プレートソルブの結果だと267mm位の様です。
今回は、スカイメモSでオートガイドをやってみました。露出時間は2分ちょっとと、自分の中では今までで最長露出です。極軸合わせが少し甘かったのか少し流れているものの、この程度なら満足です。どちらかというと、光学系に起因による星の流れの方が目立ちます。
この撮影のあと雲が出てきたので、この日はこれで撤収となりました。
木星、土星、火星
M16を撮影した翌日に、今シーズン初の惑星撮影を行いました。
木星はWinJUPOSでデローテーションを行いました。あまりに久しぶりだったので、使い方を思い出しながらの処理になりました。全体的に色が薄い感じがしますが、それなりに模様も写ったのでよしとします。
土星は木星に比べて暗いためゲイン高めで若干ノイジーなので、いつも(1セット分の)フレーム数を多めに撮影しています。4分近くの撮影になるので、経緯台では視野回転が影響するかもと思い、今回はAutoStakkert3のAdvancedメニュー→Experimental Featuresにある回転補正を使ってみました。Field Rotationという部分に最後のフレームの角度(最初のフレームとの差分)を入力して処理しました。補正なしと比べると差はあるものの、大きくは変わらないので気休め程度かもしれません。
火星はまだ視直径も小さく、模様が何とかわかる程度です。目視では極冠が白く見えていましたが、この写真では周りの色に埋もれてしまいました。
土星や火星は自転速度が木星ほど早くないので、今まではWinJUPOSでデローテーションは行わず、数セットの画像をGIMPで加算平均していました。経緯台での撮影で視野回転があるので、回転ズレを合わせるのがなかなか大変(でもWinJUPOSでデローテーションするよりは操作の手間が少ない)でしたが、今回は自作ソフトでやってみました。星雲などのスタッキングソフトを自分でも作ないかと思い試しに作ってみたもので、OpenCVという画像処理ライブラリの特徴量パターンマッチングというのを用いて位置合わせをするものです。本来、このような惑星や月の方が得意なはずで、実際に使ってみると特に不具合なく動きました。今後使っていこうと思います。
梅雨明け以降も天候が悪くなかなか撮影できなかったので、久しぶりの撮影と処理を楽しむことができました。このまま、撮影できる日が増えてくれればいいのですが…